Ryoichi Fujimori  (Violoncello)
 1963年京都生まれ。11歳よりチェロを始め、京都市立堀川高等学校音楽科を経て、1982年東京音楽大学に入学。同年第29回文化放送音楽賞を受賞。翌1983年第52回日本音楽コンクール・チェロ部門第1位。1986年第21回東京国際音楽コンクール弦楽四重奏部門において斎藤秀雄賞を受賞。1987年NHK交響楽団に入団。「若い芽のコンサート」では同交響楽団とハイドンの協奏曲を共演し絶賛される。1990年ミュンヘンに留学、ワルター・ノータスに師事。1996年第1回宮崎国際室内音楽祭にてアイザック・スターンと共演し好評を博す。1999年東京オペラシティにおいて無伴奏チェロ曲によるリサイタルを行う。また同年カザルスホールにて「P・カザルスに捧げるチェロ連続演奏会」に出演し、いずれも絶賛を浴びる。その後日本大学カザルスホールとなってからも、ダヴィド・ゲリンガスと共演する等し、好評を博す。リサイタルや、N響でもサン=サーンスの協奏曲ソロを奏する等、ソリストとしても大きな活躍を収めている。これまでに故徳永兼一郎、上村昇、河野文昭の各氏に師事。

 現在NHK交響楽団首席チェロ奏者を務める他、モルゴーア・クァルテット、ボア・ヴェール・トリオ、チェロ四重奏のラ・クァルティーナのほか、数多くのアンサンブルでも活躍、モルゴーア・クァルテットとして1998年に村松賞、2011年にアリオン賞、2017年にはJXTG音楽賞を受賞。2008年には京都府文化賞功労賞を受賞。また東邦音楽大学特任教授、国立音楽大学客員教授、東京藝術大学非常勤講師を務め後進の指導にも当たっている。

 CDは1998年マイスターミュージックよりコダーイ、ヒンデミット、リゲティの無伴奏チェロ・ソナタをリリース、レコード芸術で「特選」として最高の評価を受け、第36回レコード・アカデミー賞器楽部門にノミネートされた。1999年にはチェロ小品集「メディテーション」、2000年のバッハ没後250年には「無伴奏チェロ組曲全曲」のCDの他、小品集「ラルゴ」、「パストラル」が発売され、その後も「フランク:ソナタ」、小品集「ララバイ」、「ショパン・フォー・チェロ」、「アルペジョーネ・ソナタ」、「美しい夕べ」、「エレジー」を、またオクタヴィア・レコードから「ピアノとチェロの作品集」、「パッショナート」、「ブラームス:チェロ・ソナタ」、と14枚のソロ・アルバムが発売された他、ラ・クァルティーナによる「シャコンヌ」、「タンゴ・クァルティーナ」、「アダージョ」、「アンダンテ・カンタービレ」、「シンフォニック・クァルティーナ」、「リベルタンゴ」、「パッサカリア」、「15シーンズ」、「皇帝円舞曲」、「バギアーナス・ブラジレイラス」、コントラバスの吉田秀とのデュオ・アルバム「バッソ・ドルチェ」、N響との「サン=サーンス:チェロ協奏曲第1番」といずれも好評を博している。その他、モルゴーア・クァルテットとして8枚のアルバムが発売され、プログレッシブ・ロック」を取り上げるなど、かなりの話題となっている。

 ソロに室内楽にと多彩な演奏活動を繰り広げており、活動に目を離せないチェリストである。
(C) 林喜代種
藤森亮一 ふじもりりょういち N響 チェロ
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