1961年東京生まれ。ヴァイオリン、ピアノ、作曲を学び、東京芸術大学でヴィオラを専攻、その後桐朋学園とウィーン国立音楽大学で指揮法を小沢征爾、秋山和慶、尾高忠明、カール・エステルライヒャー、ヴァーツラフ・ノイマン各氏に師事。さらにイタリアのシエナでゲンナジ・ロジェストヴェンスキー、アッシジでモーシェ・アツモン、ドイツのハレでベリベルト・バイセル各氏に師事。
 1989年、オランダで行われた第2回キリル・コンドラシン国際青年指揮者コンクールで第2位、1993年ドイツ・ハレで開かれた若手指揮者育成のための「DIRIGENTEN FORUM」で最優秀ファイナリスト、1996年ポルトガルで行なわれた第8回リスボン国際青年指揮者コンクール第3位(1位なし)入賞。
 在学中より東京室内合奏団を組織するなど指揮活動を始め、またヴィオラ奏者としても活躍。1985年ニューヨーク・カーネギーホール主催の現代日本作曲家コンサート、武満徹プロデュースの「ミュージック・トウデイ」などに出演。その他サイトウ・キネン・オーケストラのメンバーとしてヨーロッパ・ツアーに参加などしていたが、1989年アムステルダムでチャイコフスキーの悲愴交響曲を指揮してデビュー。以降指揮活動に専念。
 1989/1990のシーズン、ウィーン・フィルのコンサートでレナード・バーンスタインのアシスタントを務め、1991年よりオペラ作品などで外山雄三、広上淳一各氏のアシスタント、1996年ベルリン・フィル来日公演でクラウディオ・アバドのアシスタントを務めるなど研鑚を積みながら、ヨーロッパと日本を中心に活動。これまでにオランダ放送フィル、ドイツ・ハレ国立フィル、ブタペストMAV響、リスボン・メトロポリタン管、フィンランド・クオピオ響、読売日本交響楽団、東京都交響楽団、日本フィル、東京フィル、東京交響楽団、札幌交響楽団、山形交響楽団、群馬交響楽団、神奈川フィル、名古屋フィル、オーケストラアンサンブル金沢、大阪センチュリー響、広島交響楽団、佼成ウィンドなどを指揮して、コンサート、TV、ラジオなどへの放送録音、CD・映画音楽製作など各方面から高い評価を得ている。名古屋二期会ではモーツァルトのオペラの演奏会形式上演を指揮、また東京国際音楽コンクール声楽部門優勝のアレクセイ・レプチンスキーのコンサートをサポートするなど、オペラの分野にも積極的に活動している。
 1997年フィンランド・クオピオ響を率いて日本公演を行い、13曲にも及ぶオール・シベリウス・プロを指揮して各方面から高く評価された。1998年にはブルガリアの名門ソフィア・フィル定期にデビュー、ベートーべン、ブラームスなどの交響曲でソフィアの聴衆を熱狂させた。 2003年には阪神大震災被災児救援のためのチャリティ・コンサート「続けなければ続かない」(大阪)に出演、十河陽一作曲の新作「木漏れ日、そして祈り」(初演)などを指揮し、新聞各紙に大きく取り上げられた。2004年には京都フィル定期にて、ビニャオのマリンバ協奏曲の日本初演を含む現代音楽のみによるプログラムを指揮、特に武満の「トゥリー・ライン」とシェーンベルクの室内交響曲は京都新聞、音楽の友誌上で絶賛された。ソリストとの共演も多く、数多くの日本人アーティストの他、ライナー・ホーネック、ヤーッコ・クーシスト(バイオリン)、トーマス・デュープショーバッカ(チェロ)、ヨルマ・シルヴァスティ(テノール)、ヤーッコ・リュハネン(バス)などから多大の信頼を寄せられている。また、サイトウキネンのメンバーでもあった経験を活かし、ヴィオラ奏者としても活躍している。現在、東京音楽大学及び同大学院にて後進の指導にも務め、毎年作曲科学生の優秀新曲作品発表会の指揮も行っている他、自ら主宰のオーケストラやアンサンブルでバロックから現代まで幅広いレパートリーを網羅した演奏会を開催するなど、さまざまな演奏活動を繰り広げている。
三原明人 みはらあきひと 指揮
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